カルデラの貴婦人(その1)

札幌市の西方、車で約1時間ほどの所に赤井川と言う村があります。 赤井川村の村域の地形は、いわゆるカルデラ。 その昔、富士山級の火山が再噴火し盆地を形成したのです。その赤井川村に、日本でただ一カ所、農林水産省の有機認証を得たアスパラガス農家があります。 
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これが、その農場です。有機認証を受ける為には、農場の近隣に農薬を使う他の畑があってはならないのです。ですからこの農場は、赤井川の、とんでもない奥地にあります。
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これが「カルデラの貴婦人」と命名された有機無農薬栽培のホワイトアスパラガスです。 通常ホワイトアスパラガスは、畝を作って土を被せ、日の光に当てないように育てるのですが、この農場では、遮光性の覆いを被せて育てています。 因に、この遮光性の覆いを施すと言うユニークな栽培方法が、他所から飛散する農薬からホワイトアスパラガスを完璧に保護しているとして、有機認証を受けることが出来た理由の一つにもなっています。
しかし、この方法、実は、火山灰土で石ころだらけのこの土地では、通常の栽培方法が通用しなかった事から編み出された苦肉の策なのです。
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ホワイトアスパラガスのハウスの間に植えられているグリーンアスパラガスです。これも有機認証を受けています。
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珍しい紫色のアスパラガスです。有機無農薬栽培なので、畑は雑草が生い茂っています。 でもアスパラも負けていません。

一般に出回っているアスパラガスは、実は大量の農薬や除草剤を使っています。 北海道の新鮮なアスパラガスを売っていると言うインターネット販売の業者さんのサイトには、雑草一本生えていないフカフカの土の畑に生えているアスパラの写真が掲載されていますが、これは、農薬の成せる技です。

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収穫した直後のホワイトアスパラガスです。まるで真珠のような美しい輝きを放っています。
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農場主の滝本さんです。 これと言って特産品の無かった赤井川村で、二十年以上の年月をかけて「カルデラの貴婦人」を生み出しました。 一見、飄々とした人柄ですが、顔に深く刻まれた皺や、とてもゴツくて大きな手を見ると、彼が歩んで来た大変困難な道のりが忍ばれます。
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出荷を待つカルデラの貴婦人達です。 遠く九州沖縄にまで送られるそうです。 一方、常連の方々も居ます。あのミシェラン3つ星のカンテサンスやオテル・ド・ミクニ。帝国ホテルをはじめとする有名ホテル。全国の三越百貨店など、このアスパラを待ち望んでいる多くの人々が居ます。

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戴いて来たアスパラ達です。 一年に一度の恵みを、我が家ではどのように戴くか・・・・その2に続くです。
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by marimuramario | 2009-06-21 00:19 | 食べ物
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